事例3 私立高校での1day<実験+論文読解>講座
2021年5月、都内の私立女子高校で2年生350名を対象に実施しました。今回で3度目の開催になります。
90分の実験授業と90分の総括講義で合計3時間の内容です。
生徒は、工学(マシュマロタワー)、数学(チョコレートマジック)、化学(糖衣チョコレート)、物理(風船ヘリコプター)の4種類の実験から1つを自由に選択します。実験別に教室を分かれて実験授業を受講し、実際に実験を行いながら実験結果をレポートに書いて発表しました。その後、講堂に集合して総括授業(速習の論文読解講座)を受けました。
少しハードなスケジュールですが、1日で実技と理論とを両方学ぶことが出来ます。「科学の授業」を「英語で」受けるということに、当初は身構えていた生徒もいたようです。しかし、アカデミックな分野で使われる英語に触れられたことは、文理を問わず、多くの生徒の刺激になったようです。
今回の授業を受けた生徒の感想を抜粋して紹介します。
英語を理解すると自然と内容もいつもよりしっかりと理解出来たように思えて、何よりも授業が本当に楽しかった。
今日どんどんグローバル化が進んでいるので、英語で何かを成し遂げるということは非常に大事になってくると思う。そんな中、科学という特殊な学問を英語で学べたというのは非常に良かったと思う。大学に入ったとき、またその後の人生でも役に立たせることができればいいと思う。
英語を使うことで英語が現実世界で使われている言語だということを実感できた。
科学的なことについて英語で書くのと普段の英作文とは書き方が違い、読む相手に以下に伝わる文章を書くかを考えるのが楽しかったのと同時に、理系にとっては大切なスキルになると思うので今日学べてよかったです。
実験のプロセスや結果を英文で表す方法や、その際に使うと好ましい単語や表現が学べた。また、現在形と過去形の使い分けやできるだけ簡潔にまとめるコツも掴めた。今回学んだことは、普段の英語の学習にも役立つと思う。
良かったことは、英訳すると考えることで、起きた事象をより簡潔な日本語で表現しようとする癖がついたこと。
実験のレポートの書き方の形式について今まで知らなかったので知れてよかったです。
英作のコツなども教えていただけたので、模試などの難しい英作のハードルも以前より下がると思います。
日本語の授業では学べない科学英語ならではの単語や前置詞の使い方や文の構成などを知れてよかったです。
実験内容、結果を英語で表すことで今までとはまた違う側面から捉えることができました。講義では、普段習っている英語とSTEAM英語は相違点が多くてとても勉強になりました。将来役立てたいと思います。
英語の論文を読んでみようという気がおきました。
色々な英語のアプローチがあって、普段やっている英語よりも楽しいなと感じました。
日常生活でも使いそうな簡単な語句を使ったので、日本語よりも取っつきやすい印象を受けられてよかったです。
始めは手順の説明が全然わかりませんでしたが、次第に何をすれば良いのか、何が求められているのかがわかるようになったので、そういった科学の英語というものになれることができた気がします。
特に難しい専門的な単語を用いなくても説明できることは多いと分かった。
あまり講義の英語は難しくなかったのであまり新たな英単語や文法を学ぶことはありませんでした。
実験等の翻訳の時に受動態にするなど、(理工系に進む人にとったら特に)良い学びだったのではないかと思います。
講堂でやった英訳はためになったなと思った。
今まで、実際に見たものをそのまま英語で表現するという経験があまりなかったので、新鮮で楽しかった上、勉強になりました。
日本語に訳してから理解するのではなく、英語の文章のまま理解する力が向上したと思います。
英語と工学分野の内容の両方を並行して少しずつ理解できて、達成感が通常の授業よりやや大きかった。
グループの人と教え合ったりして、チームワークが深まったと思います。また、普通に英語を学ぶよりもすんなり入ってきやすかったです。
大学に行ってからは研究に英語がからんでくるというようにきいていたので、不安だったのですが、そういった不安が少し取り除かれたのでよかったです。
すごく為になりました。やり始める前は難しそうという偏見がすごくあったのですが、実験自体も面白く、それを表現する際に用いる英語もすごく難しいわけではなく今までに一度は見たことのある英語がたくさんで勿論初見の単語もありましたが、それも含めてとても面白かったです。
英語の方が日本語よりも構文が単純明快なので、実験結果など、事実を記述するには便利だと思った。